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②Cassina(カッシーナ)413 CABキャブ/アームチェア/4脚セット/マットアイボリー/マリオ・ベリーニ
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48,000円
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【メーカー】 Guyatone ( 東京サウンド株式会社 )
【品 名】 GA-600F / RECORDING MODEL FLIP 600F Celestion
【サイズ】 幅:57cm 奥行:28.5cm 高さ:47cm / 重量 約25kg
【最大出力】 120W
【定 格】 100V / 300W
【発売時期】 1985年 ( 昭和60年 )
【価 格】 118,000円 ( 発売時価格 )
グヤトーンのオール真空管ギターアンプです。
プリ部は3本の12AX7Aで構成され「OVER DRIVE」と「NORMAL」 の二つのチャンネル構成になっています。
OVER DRIVE.CHは[GAIN][LEVEL][VOLUME][BASS][MIDDLE][TREBLE]、NORMAL.CHは[VOLUME][BASS]
[MIDDEL][TREBLE]、[REVERB]は両チャンネルに共通となります。
リアには[REVERB SW]、[OD / NORMAL SW]、[LINE OUT][H.PHONE][SP OUT]となります。
スピーカーはセレッションの12インチSP「G12H-100」が搭載されています。
NORMAL.CHは、クセの無い真空管らしい素直なクリーン・サウンドが持ち味のアンプとなります。
O.DRIVE.CHはフュージョンがブームだった80年代らしい、マイルドな感じのドライブ・サウンドになります。
■■ EL34 から 6L6GC へ出力管の変更について ■■ 当時 このFLIP-600Fはグヤトーンのコンボアンプの最高峰モデルとして発売されたので、恐らくこの製品の下位
モデルである、最大出力80WのFLIP-400Fと差別化する必要もあり、出力管を6L6GCよりパワーを稼げるEL34に
置き換え、カタログ・スペックとしては最大出力120Wという高出力を得ていたものと推測されます。
そもそもEL34のPPアンプにしたところで最大出力120Wを誇示するのは無理がありますが、FLIP-600Fでは最大
出力を稼ぐ為、真空管を相当に無理使いしている様に思われます。
一番の問題はマーシャルのヘッドアンプの様に、シャーシ上面に真空管を搭載して上部に熱を逃がす事ができる
アンプと違い、真空管を逆さに搭載するコンボアンプの場合、真空管が発する熱がシャーシを熱してしまうので、
シャーシが焼けたホット・プレートのような高温になってしまいます。
実際にEL34を搭載して試してみたところ、長時間の稼働ではアンプの上部がEL34の発熱で危険なレベルの高温に
なり、真空管だけでなく周辺の電子部品も定格を越えて熱破壊の危険がある高温になりました。
現時点でアンプを整備&調整しても、このままではいずれ不具合が発生するのは想像するまでもありません。
昭和の時代ならともかく、今の令和の時代に真空管に負担を掛けて無理して出力を稼ぐより、より安全な回路設計
にした方が望ましいと考え、最大出力は下がりますがパワー管を発熱の小さい6L6GCに用に回路を変更しました。
EL34より発熱量の小さい6L6GCであれば、一般的なコンボ・アンプと同程度の温度上昇に納まるので安心です。
出力管の好き嫌いもあるかと思いますが、6L6GCへの変更でフェンダー系アンプに近い傾向の音になっております。
■■ マスターボリュームの追加について ■■ FLIP-600Fにはドライブとノーマルの2チャンネルが設けられているので、両チャンネル間の音量バランスを設定
する事は可能ですが、
ライブやスタジオで大きな音量で鳴らす時は良いのですが、普段、小音量で鳴らす場合にはボリュームを上げられ
ないので、プリ回路のレベル設定を、いわゆる鳴りの良いボリューム・レンジにまで上げることが出来ません。
使用状況に合わせて最適なセッティングにする為には、両CH共通のマスターボリュームがあった方が便利ですの
で、プリ部とパワー部の間にマスターボリュームを追加で設定しました。
リアの[EXT.SP]のジャックは無くても困らないと思われるので、この部分にマスターボリュームを増設しました。
■■ レストア再生&調整済み ■■ 出品にあたりオーバーホール&レストア再生を済ませております。
レストアの基本方針としてヴィンテージ製品のオリジナル状態の再生、あるいは必要に応じた改善を重視しており
ますので、上記の項目にある意図的に変更した事項は別として、特性が変化するような変更は加えておりません。
□ 本体は解体クリーニングを済ませ塗装&修復等、現実的な範囲にてレストア再生いたしました。
□ 経年劣化や不具合の見られた電子部品は、必要に応じて交換等を済ませております。
□ 出力管はJ/Jの6L6GCのペア管を搭載いたしました。
□ ワイヤリングの修正等により、真空管のハム・ノイズを大幅に低減いたしました。
□ SPケーブルはBELDEN9497ケーブルに交換いたしました。
本機ではJ/Jの6L6GCを搭載しておりますが、もしも出力管を交換する際にはプレート損失の規格が小さな5881系
の互換管ではなく、耐圧の大きな6L6GCのペア管を必ずご使用ください。
リアにある外部SWジャックにSWペダルを接続してチャンネル切り替えをする際には、ステレオ・ジャック仕様の
外部SWを用いる仕様となっておりますので、使用の際はご注意ください。
総合的に良い状態にレストア再生を済ませたつもりですが、約40年近い年月を経たビンテージ品ですので、経年変化
に伴う補修が困難な部分が年式なりに残る場合もございますこと、ご理解の上で検討ください。