「五爪龍」についてパソコンから調べられますよ。それによると、元時代の延祐年間（1314～1320）には「五爪二角」が本当の龍だと定義されます。唐・宋の時代までは三本爪とも記載されてます。では本品は延祐年間以前の物か、以後の物かは各個人で判断してください。以下の説明文は今迄の私の見解です。委託出品です。私の憶測を述べれば、この「五爪の麒麟」から「五爪の龍」へと移行したのでは？元時代までの陶磁器の龍紋は三爪です。明時代・永楽年間に堆朱のお盆・五爪の龍紋が登場し徐々に陶磁器にも五爪龍が出現したのでは？ですから、サザビーズ、クリスティーズオークションに出品できるような博物館レベル。 本品は、インドネシアの某寺院の放出品だそうです。元時代景徳鎮窯青花磁気は輸出品としての性格を持っています。大型の青花磁気はイスラム諸国に伝世し、東南アジアに見られる青花は小品になります。/DIV>  
  「五爪」の麒麟です。   つまり最高位ということ。   この絵付けを見ても、景徳鎮の官窯の物が判るということです。   当時の景徳鎮には御器廠（ごきしょう）が設けられており、政府派遣の役人の監督・指導の下、絵付けしていたようです。一点物。