＊新作の大型直熱三極管８４５のシングルステレオアンプの自作品です。

＊回 路
・入力はオペアンプで、パワー管の６CA7（EL34)の３結で８４５を強力にパワードライブしています。
オペアンプと６ＣＡ７は段間トランスで結合し、６ＣＡ７（EL34)はプレートチョークとし、８４５は固定バイアスとしています。
・オペアンプは８ピンの2回路、±１５V電源でソケットを使用しているので、いろいろなオペアンプが差替え可能です。
・また６CA7（EL34）もピン接続の同じ6Ｖ6及び６Ｌ６と差替え可能ですが、当方が試聴した結果では、６ＣＡ７が力強い音と感じました。
・なお、付属の６ＣＡ７は太管のタイプです。外観と同じ様に太管の方がやや太い音色の様に感じます。
・８４５の動作は、実効プレート電圧約580V、プレート電流約８5ｍAの約５０Wのプレート損失で、定格の半分程度のため球のロングライフとなっています。
・整流は、ダイオードを使用しており、直熱管のプレート電源遅延のためダンパー管１２ＤＷ４を使用しています。
・ヒーターは、直熱管のヒーターハム防止のため、スイッチング電源を使用して直流点火としているので、ハム・ノイズについては当方所有のＪＢＬ ２１５５Ｈ（１０２ｄＢ）でも問題ありません。

＊音 質
・出力は１２Ｗで、周波数は２０Ｈｚから２０ＫＨｚまで約±１．０ｄＢ以内で、どの帯域も過不足無い様に感じます。
・主観的な音質は、防熱管には無い直熱管特有のストレートで前に出て、大型管特有の量感がある音の様に感じます。

＊規 格
・入出力等は、入力インピーダンス：５０ＫΩ / 出力インピーダンス：８Ω、４Ω
・概略寸法等は、Ｗ＝４０ｃｍ・Ｄ＝３０ｃｍ・Ｈ＝2８ｃｍ（端子等含まず）/重量：約１８ｋｇ
・主要部品は、８４５：中国（新品）/６ＣＡ７：ロシア（新品）/１２DW4：USA（新品）/出力トランス：TOUEI OPT-12S-Z

＊その他
・電圧が約６00Vあり裏蓋が無いので、動作中及び電源切断直後（コンデンサーの中の電気溜り）のアンプの移動等には注意が必要。
上記を考慮しての入札をお願いします。
・経年劣化のほとんど無いトランス類等一部部品を使用しています。
・製作完了後１００時間の試験動作確認（動作保証）をしています。
なお、真空管はすべて新品で１００時間程度の試験使用のため、エージングは完了していないと思います。
・自作アンプのため、製作中に小傷が発生しておりますので、美品を要求の方の入札はご遠慮ください。
・付属品は、写真の真空管、電源ケーブル、回路図、周波数測定表及び簡易な取説のみです。
・発送は、２口となります。

管球王国 Vol.62 秋号 (発売日2011年10月27日) | 雑誌/定期購読の予約はFujisan

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